2020/01/24
国際シンポジウムのお知らせ
アラビア半島の考古学
─オーストリア隊と日本隊の最新の成果から─
Archaeology of Arabian Peninsula: Recent Results of Austrian and Japanese
Excavations
* 開催のお知らせ
ウィーン大学からマルタ・ルチアニ教授をお招きして、アラビア半島の考古学に関する国際シンポジウムを開催いたします。ルチアニ教授は発掘中のクレイヤ遺跡について発表されます。クレイヤ遺跡はアラビア半島北西部に位置する大遺跡で、旧約聖書に登場するミデアン族の遺跡と言われてきました。近年、ウィーン大学によって発掘調査が行われています。他にも、アラブイスラーム学院、東京文化財研究所、早稲田大学、金沢大学に所属する研究者によるアラビア半島地域における考古や歴史、文化に関する調査・研究についてご報告いただきます。発表、討論は英語で行われます。
【開催日】 2020年1月31日(金)
【共催】 東京文化財研究所
金沢大学
国際文化資源学研究センター課題ユニット「遊牧民と古代文明」
超然プロジェクト「古代文明の学際研究の世界的拠点形成」
科学研究費基盤研究S
「中東部族社会の起源:アラビア半島先原史遊牧文化の包括的研究」
【会場】 東京文化財研究所 会議室
【参加費】 無料
【参加お申し込み】電子メールでお申し込みください。
takuro.adachi@gmail.com【プログラム】
司会:小高敬寛(金沢大学)
13:00〜13:05 挨拶 足立拓朗(金沢大学)
13:05〜13:50 マルタ・ルチアニ氏(ウィーン大学),
Marta Luciani (Vienna University)
Novel Perspectives on the Archaeology of Desert Settlements
in North Arabia
13:50〜14:35 藤井純夫(金沢大学), Sumio Fujii (Kanazawa University)
「墓制の変化と遊牧部族社会の形成:サウジ北西部、ワディ・ムハラック、ワディ・グバイ遺跡群の調査から」
Transition in Burial Practice and the Formation Process of Tribal Society in NW Arabia: New Insight from Archaeological Investigations at Wadi Muharraq and Wadi Ghubai Sites
14:35〜14:50 休憩
14:50〜15:20 安倍雅史(東京文化財研究所), Masashi Abe (Tokyo National Research Institute for Cultural Properties)
「ディルムン・リファー型古墳の年代の再考:ワーディー・アッ=サイル古墳群から得られた新規放射性炭素年代測定値」
Reconsidering the Date of Riffa Type Burial Mounds in Early Dilmun: New Radiocarbon Data from Wadi al Sail, Bahrain」
15:20〜15:50 長谷川 奏(早稲田大学), So Hasegawa (Waseda University)
「初期イスラーム時代のヒジャーズ地域の生活文化復元への視点
:サウジアラビア紅海沿岸ハウラー遺跡の考古学調査から」
Viewpoints on the Reconstruction of the Early Islamic Daily Life
at the Hijaz Region: ArchaeologicalResearch at
al-Hawra’, Red Sea Coast, Saudi Arabia
15:50〜16:20 徳永里砂(アラブ イスラーム学院), Risa Tokunaga(Arabic Islamic Institute in Tokyo)
「初期イスラーム時代までのヒジャーズの広域・地域ネットワーク:ハウラー遺跡後背地のグラフィティ調査」Distant and Local Inland Networks in al-Hijaz to the Early Islamic Period
: Epigraphic Surveys in the Hinterland of al-Hawraʾ
16:20〜16:50 討論
16:50 閉会挨拶