石村智(いしむらとも)

所属:国立文化財機構 東京文化財研究所 無形文化遺産部 音声映像記録研究室 室長
職階:客員准教授
専門:文化遺産学


研究内容

 私は、東京文化財研究所において国内外の無形文化遺産の保護に資する調査研究を行っています。またユネスコ無形文化遺産保護条約をはじめとする無形文化遺産保護の国際的な動向についても研究しています。さらにユネスコのカテゴリー2センターであるアジア太平洋無形文化遺産研究センター(IRCI)の連携研究員として、無形文化遺産における災害リスクマネジメントの研究や、無形文化遺産とSDGsに関する研究にも携わっています。

 金沢という土地は、能楽をはじめとする伝統芸能や、金箔工芸や加賀友禅といった工芸技術などの無形文化遺産の宝庫です。私は本学の客員教員として、こうした地域の文化遺産の保護・活用に貢献できる調査研究を進めたいと考えています。


主な著書・論文

  • 石村智 2022 「無形文化遺産としてのカヌー文化」後藤明・大西秀之編『モノ・コト・コトバの人類史―総合人類学の探究』、pp. 203-218頁。東京、雄山閣。
  • 石村智 2021 「コロナ禍における無形文化遺産の情報収集・発信」『無形文化遺産研究報告』15、23-30頁。東京、東京文化財研究所。
  • 石村智 2021 「地域の遺産をとらえる―北海道道東地方の事例から」『無形文化遺産研究報告』15、87-96頁。東京、東京文化財研究所。
  • Ishimura, T. 2020. Issues Regarding the Protection of Intangible Cultural Heritage Related to Religion in Japan. In S.-L. Wang, M. Rowlands and Y. Zhu (eds), Heritage and Religion in East Asia, pp. 187-203. London and New York, Routledge.
  • 石村智 2020 「無形文化遺産の防災―これまでの東京文化財研究所の取り組みとその位置づけ」『無形文化遺産研究報告』14、175-186頁。東京、東京文化財研究所