藤田尚(ふじたひさし)
所属:(株)パレオ・ラボ顧問、同志社大学研究開発推進機構研究員
職階:客員教授
専門:古病理学、古健康科学
研究内容
私の研究は主として発掘された古人骨の病理学的研究、また過去社会を健康科学的視点から捉え、人類集団が置かれていた疾病や健康度の比較などを手掛けています。これまで、新潟県立看護大学准教授、英国ケンブリッジ大学招聘研究員、東京大学大学院客員共同研究員、東京都健康長寿医療センター研究員などを務め、古人骨だけを見るのではなく、現代の健康科学を原始・古代社会に応用することを目指しています。
この度、ご縁がありまして金沢大学にお呼びいただきました。大変光栄です。伝統と文化の街金沢で、自身の研究を発展させ、かつまた金沢大学や地域の皆様へ、少しでも貢献ができるように、他の先生方のご協力を賜りながら努力を重ねて参ります。
主な著書・論文
- Shin, D. H., R. Bianucci, H. Fujita and J. H. Hong 2018. Mummification in Korea and China: Mawangdui, Song, Ming and Joseon Dynasty Mummies. BioMed Research International Article ID 6215025.
- Fujita, H., S. Nishizawa 2022. Regional differences in the frequency of Cribra Orbitalia in the Japanese Jomon period. Asian Journal of Paleopathology, 4 pp. 6-12.
- C. S. Oh, S. Y. Shim, Y. Kim, J. H. Hong, J. Y. Chai, H. Fujita, M. Seo and D. H. Shin 2021. Helminth Eggs Detected in Soil Samples of a Possible Toilet Structure Found at the Capital Area of Ancient Baekje Kingdom of Korea. The Korean Journal of Parasitology 59(4): 393-397.
- 藤田尚 2021 「四訂版旧石器考古学辞典」旧石器文化談話会編 東京、雄山閣。
- 藤田尚 2022 「縄文人骨の古病理学的・形態学的特徴」高橋龍三郎(編)『科学で読みとく縄文社会』、73-99頁。東京、同成社。