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7年ぶりに活動の地をニューヨークに移して

 センター教員を務めております浅井暁子です。この度、日本学術振興会の「頭脳循環を活性化する若手研究者海外派遣プログラム」により、ニューヨーク大学に派遣頂いています。これから約1年間にわたって、現代作曲家のエスニシティについて作品分析を含む研究をRobert Rowe教授の監修の元、進めていきます。今後、研究については、この「メンバーズコラム」を通して、皆様にお伝えしていきたいと思います。

 今回、ニューヨークを訪れるのは、大学院を修了した2004年以来のことで、実に7年ぶりです。7年の間にはリーマンショックが起こり、円高が進み、変わっているものは多々ありますが、変わらないものも多く、入国してからの2週間、大学での事務手続き、部屋探しなどをしながらも、街を歩き、初めて訪れた時から変わらないこの街の空気を体いっぱいに吸い込んでいます。

 まずは、私がVisiting Scholarとして籍を置かせて頂いているニューヨーク大学について、ご紹介いたします。ニューヨーク大学は、NYUという通称で知られる巨大な私立大学です。私のように芸術分野の人間もいれば、寮で生活を共にしたルームメイトは歯学部の院生でしたし、2011年のノーベル経済学賞を受賞した教授もいらっしゃる、というように、18のSchool & Collegeが支える研究領域は、芸術・科学・法律学・薬学・歯学・教育学・看護学・経営学・社会事業・映像・舞台芸能・行政政策など、大変広域に渡ります。大学自体は1831年に創立され、全米で最も留学生をもつ最大で権威ある研究大学である、と謳われています。


 先日、デモのニュースをご覧になった方も多いと思いますが、ニューヨーク大学はこのワシントン・スクエアという公園を中心に、街中に点在しています。まだ、この時間帯は人が少ない方ですが、昼休みになると多くの人がランチと本を持って、この公園で過ごします。
 金沢大学もキャンパス内の移動は大変な学校ですが、ニューヨーク大学は大学の至るところに、左下の写真のような掲示案内があるほど、大学施設が街の中に入り組んでいます。右下の写真は、私の属するNYU Steinhardt School of Culture, Education, and Human Developmentの1つの建物ですが、大学の施設には、スクールカラーである紫色(写真では青く見えますが)の校旗が掲げられています。このビルの1階には、Frederick Loewe Theatreがあり、各種演奏会やパフォーマンスが日々行われています。

   


 これだけ広域な研究を支えるのが、ワシントン・スクエアの正面に建つBobst Libraryです。それぞれの専門分野には、また別の図書館が設けられていますが、地下2階、地上10階におよぶこの建物は、巨大な吹き抜けという贅沢な構造で建てられており、長時間に及ぶデスクワークも閉鎖感を感じることなくこなすことができます。地上の施設は夜11時まで開いており、地階の施設は24時間開放されています。院生時代、夜中までここに住むような生活をしていたのが懐かしいです。
 大変簡単な紹介でしたが、このような環境で、この1年過ごさせて頂きます。次回からは、訪れた博物館、資料館などの紹介、また研究の進捗情報などをお伝えしていきたいと思います。






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