研究生レポート:JICA「草の根技術協力事業」の2019年度本邦研修(13日目)
Miguel Ángel Echeverría Tager
(ミゲル・アンヘル・エチェベリア・タヘル)
(2019/10/19)
最終日がやって来た。本日10月18日金曜日は、私たちのアクションプランを発表する日である。私たちはすでに発表の準備ができており、皆がエレガントな正装をして出席している。だが、慣れないネクタイと靴を履いているので、このまま普段のように歩こうとすると苦労してしまう。発表のリハーサルをし、内容を再確認した上で、翻訳者との打ち合わせも済ませた。準備はできてはいるものの、中には落ち着かない研修生もいる。いざ、金沢大学の人間社会2号館内の会場に行くと、私たちは歓迎され、中には馴染みのある人たちもすでにそこにいた。ずっと前に彼らに会ったように思えたが、あっという間に二週間が過ぎていたことに気付いた。また、初めて会う人々とは名刺交換をした。
予定時間の5分前にはアクションプラン発表会の司会が進行し始めた。国際文化資源学研究センターを代表して、中村誠一教授が出席しているのに加え、JICA北陸の池哲広氏、大学院生の小川雅洋氏やアレハンドロ・ファジャ氏も出席している。すべてのアクションプラン発表が行われ、各々の発表に拍手が送られた。残念なことに、各発表に対する質問の時間はあまり設けられなかった。ただし、私たちは結果に満足しており、ベストを尽くすために一生懸命してきたことを思い返した。誰もが互いのアクションプランに満足し、納得がいっているようだ。
カルロス・ゴンザレス氏の発表と、スペイン語から日本語への通訳を行う瀧達氏
アクションプランの発表は終了し、会場は閉会式に向けての準備を行う時間を少し設けられた。この際、先述の出席者に加えて、人間社会系事務から米林利晃氏、衣谷昭二氏、三室龍一郎氏が到着した。また、JICA北陸の所長である菊地和彦氏や国際文化資源研究センターのセンター長である西本陽一教授も出席している。閉会式では、グアテマラから、カルロス・ゴンザレス氏が代表挨拶として感謝の意を出席者に述べた。クリスティアン・アギラール氏はホンジュラスを代表して同様に挨拶を行った。菊地和彦氏と西本陽一教授の手により、「ティカル国立公園への観光回廊における人材育成と組織化支援プロジェクト」の一環として本邦研修への参加と修了を証明する修了証書と記念品を拝受した。写真撮影の後、贈り物のお返しとして、グアテマラやホンジュラスのコーヒーを出席者にプレゼントした。
こうして本邦研修は終了した。日本での滞在が終わりに近づいてきた。明日は、東京に移動しなければならないが、台風の影響で金沢-東京間の新幹線が利用できないことから、私たちは来たときとは異なるルートで東京に向かうこととなった。この2週間の間、私たちは多くの新しい経験を重ねてきたので、まるで一生のような長い時間が過ぎた感覚だった。一部の研修生にとって、海外を初めて訪れた機会であった。私たちの大半にとって、日本を訪れたのは初めてである。間違いなく、私たち全員にとって、今回の研修は忘れられない経験になることだろう。